エアフローとは
予防歯科に力を入れている当院では、バイオフィルムの除去に優れているEMS社製のエアフローという製品を使用しています。
エアフローは、機械から噴射される水流に、きめの細かいパウダーを合わせたものを噴射して歯の表面に付着したバイオフィルムやステイン、着色汚れなどを効率よく落としていきます。
特に、歯の表面に付着したバイオフィルムという細菌の膜をしっかりと除去することが可能なので、歯周病治療やメンテナンスの際にとても役立つ優れものです。
経験豊富な歯科衛生士がメーカー正規品を使用
なお、当院で取り扱うエアフローや使用しているパウダーは全てEMS社から出ている正規品を使用しています。
エアフローを取り扱える技術の高い歯科衛生士が常駐していることも、当院の強みです。
EMS社製のエアフロー取り扱い歯科医院として登録されています。 泉佐野市では、取り扱いがとても少ないですが、当院では予防チェア全台(4台)に備えてあります。
導入したきっかけ
本来であれば、自費治療で取り入れられている歯科医院が多いエアフローは、当院の定期検診やメンテナンスの際に適宜使用させていただいています。
エアフローを最大限に活用することで患者様のお口の健康維持が見込めること、お口を開けている時間や全体のメンテナンスの時間を短縮することで、患者様にも優しい治療を心がけることが可能です。
院長から一言
「エアフローを使用することで、患者様への大きなメリットがあるのであれば、使わないという選択肢はない、どんどん使っていきたいと思いました。」
定期検診や、歯周病の治療、インプラントのメンテナンスなどで幅広くエアフローを使用する場面があります。その中でも、エアフローを最大限に使用することで患者様へたくさんのメリットがあることはデータでもわかっていました。
ですが、実際に診療室で使用するとチェアタイムの短縮や歯の表面に付着した汚れを取り除く清掃効率が良いことがわかりました。予防歯科に力を入れている当院としては、最善の機器を最大限に活用して、患者様に還元をしていきたい。そんな想いから、歯科衛生士の使用している予防メンテナンスユニットは全台(4台)にエアフローを設置しています。
衛生士より「従来クリーニングとの違いはココです」
従来:ゴムカップによる回転器具でのペースト
全体超音波歯石除去→ブラシ磨き
次世代:パウダー噴射
全体パウダークリーニング→残っている歯石だけ超音波歯石除去
今回、新しいエアフロ―の機器を導入したことにより、施術時間も短縮され、より効率的になりました。このエアフロ―は高価な機械のため、導入するクリニックは限られており、導入されていても自費診療で提供しているところも多いです。
当院では院長先生自身が「もし自身や家族が良い治療をうけるとしたら」「患者さんの費用負担を考慮したい」の診療方針のもと、保険診療でもこのエアフロ―を使わせていただいており、患者さんにも大変好評をいただいております。
施術方法(定期検診におけるエアフローの使用)
口腔内診査・歯周検査
お口の中の状態を検査していきます。歯周ポケットの変化や歯肉の腫れ、虫歯が発生していないかを入念にチェックしてから、磨き残しはないかをチェックしていきます。
染め出し・口腔内写真撮影
お口の中を染め出してから、写真の撮影をしていきます。
お口の中を染め出すことで、磨き残して汚れが残っている苦手なポイントが色に染まりますので見た目にも分かりやすいです。こちらを写真に撮影してデータを残しておきます。
クリーニングスタート
お口の中の汚れで、歯石になっているところは超音波スケーラーなどの専用の器機や道具を使用して歯の表面に付着した硬い汚れを落とします。
エアフローにて歯面清掃
歯石などの硬い汚れが取れたら、ここでエアフローの登場です。
エアフローを歯の表面にピンポイントで噴射することで、硬くなり始めのプラーク(歯垢)やステイン、着色汚れやバイオフィルムを根こそぎ歯の表面から落としていきます。
汚れ残りがないかチェック
お口の中の隅々まで、汚れの取り残しはないかを確認します。歯の表面や歯周ポケット内、歯と歯の間までしっかりとチェックをしていきます。
口腔内写真撮影・フッ素塗布・確認
お口の中の写真を撮影して、しっかりと汚れが落とせているかを患者様と一緒に確認していきます。フッ素塗布をして歯の表面をコーティングしますので、その後30分は飲食を控えてください。
エアフローでのメンテナンス治療は終了です
お疲れ様でした。お口の中でその他に問題や気になることがなければ、定期検診は終了です。
エアフローはこんな方へ
- メンテナンスへお越しいただく方
- 歯周病の治療を行っている方
- 補綴物(被せ物、ブリッジ)が多く入っている方
- インプラント治療を行なった方
- 虫歯や歯周病を予防したい方
- しばらく歯医者さんへ行っていない方
- 着色汚れが付きやすい方
- 喫煙している方
エアフローについてよくある質問
エアフローでは不快感はありますか?
大抵の方は慣れていただけます
エアフローは、通常のクリーニングに比べるとパウダーと一緒にお水がたくさん出る機械ですが、大抵の方は慣れていただけます。
ですが、少しでも不快感や苦しいなどがあれば遠慮なくお申し付けください。
歯が白くなる機械ですか?
ご自身の歯の本来の色が出てきます
エアフローは、確かに歯の表面に付着しているステインや着色汚れを除去します。そうすると、歯の本来の色が出てきます。
着色汚れやステインが落ちると歯が白くなったように感じるかもしれませんが、歯の色を元から白くするホワイトニングのようなエステティック、審美歯科目的での使用はしておりません。
痛くありませんか?
個人差があり、ほぼ慣れていただいています
痛みの感じ方には個人差がありますが、歯にジェット水流とパウダーを吹き付けるので、水圧やパウダーが歯肉にあたりチクチクする感じがある方はいらっしゃいます。
ですが、ほとんどの方は慣れていますが、万が一痛みを感じるようであれば、遠慮なくお伝えください。
子供にもエアフローはできますか?
お子様には使用していません
お子様のクリーニングでは、エアフローは使用しません。乳歯の表面はとても柔らかいため、歯に傷がついてしまう恐れがある可能性があることなどから当院ではお子様には使用していません。
エアフローの副作用やリスクについて
エアフローがご使用できない場合
- 呼吸器系統に疾患がある方(慢性気管支炎・喘息など)
- 塩化セチルピリジニウムにアレルギーがある方
- エリスリトールにアレルギーがある方
- ナトリウムの摂取制限のある方(高血圧・高ナトリウム血症など)
- 妊娠・授乳期間中の方
- お口の中に傷口や炎症症状がある場合
お身体の健康状態や、服薬の状況、お口の中の状態を総合的に判断してエアフローを使用できるか判断いたしますので、ご不安なことがあれば遠慮なくご相談ください。
エアフロー施術中の違和感
ジェット水流と同時にパウダーを歯の表面に吹き付けるので、お口の中にパウダーが飛散することでチクチク、ザラザラを感じることがあります。ですが、慣れる場合がほとんどですのでご安心ください。
エアフローのリスク
呼吸器系の疾患や、薬剤によるアレルギー、妊娠・授乳期など、お身体の状態によってはエアフローが使用できない場合があります。健康状態や体力に不安のある方は、ご相談ください。